日本では全く馴染みのない変わったマイナースポーツです。
チェスボクシングはヨーロッパで人気のチェスとボクシングを交互に行うスポーツです。
知性と体力が必要な上、過酷なルールで見応えがあります。
この記事を読めばチェスとボクシングのルールと魅力が分かりますよ!
チェスボクシングとは
チェスボクシングはヨーロッパを中心に人気を集めているスポーツです。
その名の通りチェスとボクシングを交互に行うスポーツです。
そんな競技あるの?と疑いたくなりますが、過去には世界大会が開催されたこともあります。
チェスボクシングの発祥はコミックから
チェスボクシングの発祥は1992年にフランスのコミック作家エンキ・ビラルによって作り上げられ、「冷たい赤道」という作品の中で構想されたスポーツが元になりました。
ヨーロッパから人気が出たのはフランス人作家のコミックの中で登場したことが理由のひとつです。
チェスボクシングのルール
チェスボクシングの試合はチェスとボクシングを交互に行います。
最初はチェスのラウンドから始まり、チェス5ラウンド、ボクシング6ラウンド、最大11ラウンドで勝敗を競います。
試合時間はチェスは1ラウンドにつき4分間、ボクシングは3分間、ラウンド間は1分間のインターバルがとられます。
- チェスの勝敗
- チェスの時間制限(持ち時間全12分)
- 相手のギブアップ
- ボクシングのKO(ノックアウト)
- ボクシングのレフェリーストップ
チェスで引き分けの場合は、ボクシングが判定基準となります。
チェスボクシングのルールについて分かりやすい動画あったので紹介します。
チェスで倒すか?ボクシングで倒すか?
チェス名人とボクサーはどちらが有利な競技でしょうか?
冗談のような競技に見えますが、ルールは過酷です。
選手たちはチェスとボクシングを交互に行い後半になるにつれて冷静な判断を失っていきます。
チェスボクシングの勝敗のカギは「チェス」と言われています。
なぜかというとボクシングをした直後に体も精神も白熱し疲労感もある状態で冷静に駒を進めなければいけないからです。
さらに12分という持ち時間もプレッシャーになります。
なので冷静な判断を失わずに駒を進められるチェス名人が有利と言われています。
チェスボクシングの世界大会
2003年にオランダ人芸術家のイップ・ルービング氏が世界チェスボクシング機構を立ち上げました。
同年に第一回チェスボクシング世界選手権にオランダのアムステルダムで開催されました。
その大会では発起人のイップ・ルービング氏自身が優勝しました。
それ以降毎年世界大会が開催されています。
チェスボクシングの日本代表は柳瀬総一郎さん
日本で2004年にチェスボクシングを紹介するイベントが初めて開催されました。
その際は世界チェスボクシング機構を立ち上げたイップ・ルービング氏が来日し、柳瀬総一郎さんと対決しました。
イップ・ルービング氏が9ラウンドでチェックメイトをし勝利しました。
チェスボクシングならぬ「将棋ボクシング」
チェスと将棋って似てますよね。
2009年に日本のテレビ番組の企画でチェスの代わりに将棋を行う「将棋ボクシング」が実施されました。
対戦者は将棋棋士の先崎学九段(当時、八段)と、ボクシング元世界チャンピオンの井岡弘樹です。
将棋のラウンドで後一手で詰みの状態に追い込まれながら、井岡がボクシングのラウンド中に勝利しました。
チェスボクシングはチェスラウンドが勝敗のカギだと言われていますが、ボクシング世界チャンピオンクラスでは太刀打ちできないこともあるようです。
チェスボクシングの試合を見てみよう
意外な組み合わせから新感覚スポーツが生まれ、スポーツの幅が広がって面白いです。
チェスボクシングの試合はさっきまで殴り合ってた2人が、ゴングが鳴ると着席して静かにチェスをする画が面白いですね。
ヨーロッパで人気のようですが、日本でもチェスより浸透していそうなオセロボクシングとかあったら見てみたいです。
格闘技をやりたくなったらジムの選び方の記事から読んでみてください!